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2009年2月27日 (金)

スキップ・ビート! 21巻の感想

■ ネタバレ注意 ■

遅ればせながら、21巻の感想を。

誕生日に蓮から貰ったバラの中に宝石(?)が入っていた。蓮からあらかじめバラの花にまつわる"クイーンローザの悲しい伝説"を吹き込まれていた(笑)キョーコは、「クイーンローザの涙で作られたプリンセスの魂」だと信じて大歓喜。
▽イギリスの伝説って言われてるのに「ヨハン」ておかしいよキョーコ、イギリスなら「ジョン」だよ…って、妄想に細かいことを言っても仕方ないのはわかってるんだけど、妄想がなんだかすごくてどこからどうツッコミを入れてよいものやらわからない雰囲気なんで、とりあえず細かいところにツッコミ入れてみよーと思います。

ドラマBOX"R"で「ナツ」を演じることになったキョーコだが、台本読み合わせに遅刻して落ち込む。そんなキョーコに対して、慰めるでも怒るでもなく、静かに突き放した態度をとる蓮。けれど、それによってキョーコは気持ちを整理して、立ち直る。
▽こういうとこがスポ根漫画っぽいよなーと思うとこ。ただ、現実には大抵の人は、他人のダメな所を見つけて指摘するのは簡単でも、逆に他人からダメな所を指摘されればムッとするか余計に落ち込むかがほとんどで、指摘された点を素直に受け入れて反省するなんて中々できるもんじゃない。そういや以前蓮が風邪を引いて倒れた時に、キョーコが「自己管理がなってない」と蓮に言ったことがあったけれど、その時も蓮はあっさり肯定して反省してたっけ。辛い時にいつも慰めあえるパートナーってのもなかなか得がたいものだけども、ダメなところを互いに指摘し合いそれを互いにすぐに受け入れて反省できるなんて関係は一層難しいわけで、ある意味漫画ならではの夢のカップルですな。

BOX"R"の共演者・千織は、人当たりが良くだれからも好かれるタイプ。けれど実は鬱屈した負の感情を溜め込んでいて、自分を支えてくれる友達やマネージャーに対する悪意をノートに書き連ねたりしている。キョーコに対しても、表面上優しくふるまうが、裏で陰湿な嫌がらせを弄する。また、他の共演者からも、「美緒っぽい役しかできない」と馬鹿にされ、スピード出世を妬まれ、普通の女子高生っぽさの無い異質さもあって、キョーコはつまはじきにされる。監督からも「演技の幅が無いくせに生意気な新人」と思われているよう。千織の悪意のご注進…「京子は監督の求める『ナツ』に納得いっていない」…を受けて、監督は「無駄なプライドを叩き潰しておくか」とつぶやく。
▽仲村漫画の中でもかつて無いほどの陰にこもったブラックキャラじゃないでしょうか、千織ちゃん。&、物語も仲村漫画の中でもかつてないほどのブラック展開で、長いこと仲村漫画ファンをやってきた人にとってはブラック過ぎて受け入れ難いんじゃないかと。ただ、これが本誌掲載されてた当時って、陰湿なイジメが売りのドラマや漫画が話題を呼んでた気がするんで、時代の流れに合わせたのかしらーとか思ったり。ま、とはいえ、そこはソレ仲村漫画だから、キョーコなんかはいじめられても泣くでも気に病むでもなく、小学生時代に尚を好きだった女の子たちから受けた同じイヤミを思い出して「私を傷つけることで自分たちの憤懣を解消してたってことなのかしらね」と冷静に分析してみたり、「もっと目の覚めるようなフレッシュでショッキングな事を言ってくれないと、あんな中古なイビリ文句じゃ『ナツ』の演技にも使えやしない」とくる。いやほんと、世の中このくらいシレっといきたいものデス。現実でも芸能の世界は他人を押しのけても前へ出てナンボの世界、イヤミや嫌がらせや足の引っ張りあいはよくあることと聞くから、いちいち気にして落ち込んだりしてたらやってけないのかもね。

BOX"R"の監督から、イジメのシーンは「美緒っぽい」演技を、それ以外の部分では「普通の女子高生っぽい」演技を求められるキョーコ。けれど、「美緒っぽい」演技がナツのイメージに合っていないように思えて悩み、逆に「普通の女子高生」の演技は、これまで普通の女の子らしい生活をしてこなかったキョーコにとっては難しいものだということに気づく。
ナツに「美緒っぽさ」を求められることに納得できないのにそれを強く主張できないキョーコは「敦賀さんなら闘ったのかもしれない」と思う。やがて、「女の子が誰しも憧れるようなファッションリーダーのモデルのような感じを出したい」というイメージに思い至り、そして蓮に会いにいく。
▽瑠璃子との演技対決にしてもDarkMoonの美緒役にしても、旅館で身につけた行儀作法が役立ってきたけれども、今回はそれがアダになるというハナシ。普通の女子高生らしい振る舞いができないんですね、なるほどね~。
▽多分きっとファンには評判が悪いであろう、監督さん(まだ名前も出てないよね…)だけど、私は今後の彼に期待してます。キョーコが遅刻したことよりも"ナツ"の役について熱く語ったり、キョーコに「普通の女子高生っぽい」演技ができなさそうと見て取るとすぐに別の場面の撮影に切り替えていくとか、実はこの人、ノリは軽くてもきちんと自分なりの作品観を持った人で、でも決して粘着質じゃなく臨機応変にコトにあたることのできる人…だったらいいなぁ。
ま、どんな人であれ、「監督」っていうポストがあるような創作物の場合、演者は原則、監督に従わないとなんないんじゃないですかね。もし演者が一切監督に従わず好き勝手したら作品がまとまらないし、まして新人が好き勝手したら「監督がナメられてる」ってとられて、現場がまとまらなくなると思うけどな。
前に別の記事でも書いたけれど、DarkMoonの時はあくまで「テスト」で、勝手にイメージを変えて失敗した場合その場で降ろされること前提だった。今回は、テストも何もそのまま本番で使う予定の撮影なわけで、その役のイメージを途中で勝手に変えたらそれまで撮った部分はどーすんのか不思議。
キョーコ本人も、「敦賀さんなら闘ったかも」の後に「だから敦賀さんクビ三昧だったのかも」って言ってるあたり、覚悟はしてんのかなー。

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コメント

本誌を読んでても、やっぱりギャグの所はツボにハマって大笑いしてしまいました。ここまで違う世界に行ける人いませんよ。だからキョーコって見てるだけで面白いんですが。蓮も本編では明らかになっていませんが、クィーン・ローザを用意してあの宝石を仕込むくだりを想像すると、どこまでキョーコの性格をつかんでいるんだ!っておもいました。社さんは相変わらず読者の気持ちの代弁者ですね。
そういえばこのBOX"R"編では、キョーコの今まで表面化して無かった欠点まで出てきた感じがあることに気づかされました。あの姿勢は子供の頃からの姿勢だから今回で変われるきっかけになるかもしれないし、現場でのキョーコの立場も、前は蓮や緒方監督など優しい人というか温かく見守ってくれた人がいましたが、今回は誰もいないから、キョーコ一人で現場の信用を掴んで行かなきゃいけないから、キョーコの戦いが始まりそうですね。

投稿: よしちゃん | 2009年3月 2日 (月) 14時48分

20巻の最初の話の最後で、蓮が雑誌でクイーンローザの記事を見つけるシーンがありましたよね? あの時にこのストーリー全部考えたんでしょーかね…。だとしたらキョーコの妄想の上を行く創造力と言わざるを得ないかも! それとも「結晶の埋め込まれたバラ」という商品だったのかなーとか回りくどいことを考えてみたりもしたんですが(^_^;
そうですね、キョーコの戦いですね。この戦いにどんな結末が待っているのか…仲村漫画ではいつも良い意味で予想を裏切られるので、期待しています♪

投稿: momomo | 2009年3月 2日 (月) 23時53分

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